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2025年8月25日 (月)

2学期始業式-8/25 更新

 8/25(月)に、2学期の始業式を行いました。最初に各学年の代表生徒が2学期の抱負を発表しました。どのクラスも1学期の反省を踏まえた前向きな内容でした。

校長からは、まず各部活動の県総体での頑張り、吹奏楽コンクールや少年の主張郡大会での活躍についてねぎらい次の大会にむけての激励の言葉がありました。

次に3年の机と椅子が新しくなったり、体育館のエアコンが設置されたりしたので、授業や部活動で大切に使うよう話がありました。

最後に「レジリエンス」について以下のような話がありました。失敗に負けない心の強さ(回復力)を身に付け、多くの行事がある2学期、積極的にチャレンジする気持ちを大切にしていきましょう。みなさんのさらなる成長に期待しています。

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2学期始業式式辞
(略)この2学期に限ったことではなく、これからみなさんに身に付けてもらいたい力について話します。それは、失敗にくじけない心の強さについてです。
 小さな失敗でもすぐに落ち込んでしまう、何か新しいことを始めようとしても、また失敗するんじゃないかと思い、くよくよして行動を起こせないということがありませんか?
 人が失敗の後に無気力になるのは、ネガティブな感情に支配された心が癖になってしまうのが原因だそうです。
 ストレスを受けて落ち込んでも、そこから回復する力のことを「レジリエンス」と言います。ストレスの多い世の中ですが、中学生に限ったことではなく、実は世界のエリートがこのレジリエンスを重視しているそうです。
 レジリエンスとは、回復力、弾力、失敗から立ち直って前に進む力のことを言います。このレジリエンスを鍛えることが大切なのだそうです。
 レジリエンスが弱いと、失敗を恐れて行動を回避する癖がついてしまいます。失敗を避ける生き方は、傷つかないが不満やストレスをためてしまうそうです。そういう生き方では、充実感や幸福感を感じることができなくなります。失敗して、気持ちが落ち込んでいく自分を救うためにレジリエンスが大切です。幸せに生きるためにレジリエンスは不可欠、なくてはならないものです。
 今、皆さんの中で、自分が無気力だとか、積極的に挑戦できないと感じている人がいるとしたら、きっとレジリエンスが足りていないということです。
 では、レジリエンスを鍛えるのはどうしたらいいのでしょうか。
 困難に出合い、失敗し、落ち込むのは誰にでもあることで、それは問題ではないそうです。問題なのは、その感情を繰り返してしまうことです。
 ネガティブな感情を抱いてしまったら、自分が今ネガティブな感情を抱いていると感じることが大切だそうです。失敗してネガティブな感情に支配されてしまうと、無気力な状態が癖になってしまいます(学習性無力感)。無気力になる前にネガティブな感情から抜け出すことが大切だそうです。
 レジリエンスを鍛えるためには、失敗の原因を突き止める、失敗体験を分析して理解することが大切だそうです。レジリエンスのある人は、積極的に失敗の結果を受け入れ、次につなげる機会にしているそうです。
 また、レジリエンスの鍛え方として、ネガティブな感情を繰り返さないことが大切です。ネガティブな感情が生まれたら、自分に合った気晴らしの方法を見つけて、できれば、その日のうちに解消することが大切です。
 例えば、運動する(ウォーキング、ジョギング、有酸素運動は不安感情を解消)、音楽を聴く(脳にドーパミン分泌、ポジティブな感情にシフト)、感情が乱れると呼吸も乱れるので、深く、長く、ゆったりした呼吸を心がけることが大切です。ネガティブな感情を文字にして書くことも効果的だそうです。(心の中を整理、理解)
 それから、レジリエンスを鍛えるには、逆境から学ぶ姿勢をもつことが大切です。つらい体験から教訓を学ぶ、客観的、俯瞰的に自分の体験の全体を振り返ることが大切だそうです。失敗経験から何を学んだか、将来の目標につながる大きな流れが見えるか、一見不幸そうな出来事も、将来につながる種が隠されている場合があるそうです。つらい思いをしたのは、そこから知恵を学び、真実に気づくためだったのかもしれない、そこに気付くことが、自己が成長する瞬間だそうです。
 自分の強みを理解することも大切。レジリエンスがある人は、自分をよく理解し、仕事に活かしているそうです。
 また、レジリエンスは誰にでも備わっているそうです。そして、鍛えれば強くなるそうです。
 これから皆さんが生きていく社会は、変化が激しく先が見えにくいと言われています。皆さんにとって大切なのは、自分の生きる道を自分の力で切り拓いていくことです。大切なのは、失敗を恐れてネガティブな感情に支配されることなく、新たなことに積極的にチャレンジしていく力です。それが、自分の幸福につながります。
 この2学期からは、それぞれがレジリエンス、心の回復力を身に付け、新しいことに積極的にチャレンジしていく気持ち、心を大切にしてほしいと思います。
 皆さん一人一人が成長してほしい、そして、幸せになってほしいと願っています。(略)
(参考「レジリエンスの鍛え方」久世浩司著 実業の日本社発行

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